ユニクロを分析[2013]冬のユニクロのバリュープロポジションは軽さ

ケーススタディ

冬といえば、寒さにフォーカスしがち。寒暖ですね。暖かい食べ物、暖かい服、暖かい気候、暖かい場所…ショッピングモールを一回りしてみれば分ります。この時期(冬)、小売店が積極的に売っている商品といえば、

  • 暖かい家電
  • 暖かい布団
  • 暖かい靴
  • 加湿器
  • 葛根湯

このように、冬は

防寒という切り口が優先順位の筆頭

になり、その他の切り口は二の次、三の次。暖かければ、その他の価値は、切り捨てられて当たり前の存在でした。ところが、今シーズン冬のユニクロの

バリュー・プロポジションは軽さ(重さ)

でした。寒暖を価値基準にするのではなく、冬を、軽重で切る!冬着なのに、

  • 薄い
  • 軽い
  • 小さくたためる

この切り口が、またしても大ヒット商品を生み出しました。ウルトラライトダウン、そして、暖パンです。

推測ですが、おそらく、防寒という優先順位筆頭について、

冬着は暖かくて当たり前

暖かい以外に求められる価値を追究したところ、軽重へ行き着いたのではないでしょうか。

まだ試着したことのない方々は、試しに、ユニクロのウルトラライトダウンに袖を通してみて下さい。その軽さに「天使の羽衣とは、まんざら、言い過ぎではなさそう」と驚くはず。

そして、暖パン。まるで、履いていないような軽さなのにシッカリ防寒、防風。裾から入り込んでくる寒気もシャットアウト、レッグウォーマーなぞ不必要。

最後に、誤解なきよう補足しますが、私はユニクロの回し者じゃありません(笑)。ましてや、従業員でも、株主でも、ファンでも、関係者でもありません(笑)。ただただ、ユニクロの発想の切り口に脱帽するばかりの1ユーザーです。

冬服は、重くて、厚くて、大きくて、当たり前な常識を破壊したユニクロの発想。この冬、学ばせて頂きました

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