高級車で業務用車
運転手付きのクルマが代表的。トヨタのセンチュリー、日産のプレジデント、ロールスロイスのシルバーセラフなど。
2台分の車体を繋ぎ合せたリムジンも業務用の高級車。
あの巨大な車体を自家用で運転する人がいるでしょうか。自家用登録(白ナンバー)だとしても、接客で使うのが専らでしょう。
高級車で自家用車
オーナー自ら運転する“高額な自家用車”トヨタならセルシオ、日産ならシーマ、フェラーリF430、ポルシェ911など。
運転手付きの社用車として使われるベンツのSクラスやクラウンなどは、自家用と業務用の中間に位置。
大衆車で自家用車
トヨタ・カローラや日産・サニーが代表的。バブルの頃はBMWが“六本木のカローラ”と呼ばれましたが、BMWが大衆自家用車に入るかどうかは、あなたの判断次第(笑)
大衆車で業務用車
商用や運搬・作業に使われる車。軽トラックのダイハツ・ハイゼット等の他に、バンのトヨタ・ハイエースや、ライトバン(ステーションワゴンタイプ)の日産ADバンなど。
マッピングとは?
以上の四つを切り口に十字型の表を作ると、- 「業務用」と「自家用」がX軸の両端に
- 「高級車」と「大衆車」をY軸の両端に
わかりやすく自動車全体をマッピングしてみましたが、マーケティングの実際では、このように大雑把にマッピングすることはなく、少なくとも、軽トラであれば軽トラに絞る(セグメントする)のが普通です。その時、
どういう切り口でマッピングするか
がマーケティング担当者の腕の見せ所。
- 価格の高低という軸もあれば、
- 品質の高低という軸もあります。
- 機能の良し悪し(たとえばオフロード車)という軸もあれば、
- 感情的利便性(かっこいい車)という軸もあります。
- ヘビーvsライト・ユーザーという軸もあれば、
- プロvsアマという軸もあります。
どういうニーズやベネフィットの切り口で二軸を作るかは、組み合せ次第であると共に、マーケティング担当者の発想力に因ります。
そうして最終的には新商品になったり、用途提案になったり、ポジショニング広告※となって、潜在活動だったマーケティングリサーチが、市場の人々の目に触れるようになります。
※ポジショニング広告…ポジションを訴える目的の広告。エビスビールの「ちょっと贅沢なビール」等