経営者と社員の違いは経営者は債務者で社員は債権者
給料が増えると、嬉しいですよね?
あなたの収入が増えれば嬉しいように、売上や利益が増えると、経営者は喜びます。カネ(資金)が増えるからです。
資金が増えれば、会社を潰すこともありませんし、成長させることもできます。
企業が成長すれば、成長して増えたぶんの利益を、社員へ、社会へ、自分へ、還元でき、みんな嬉しい。
一部の心なき経営者を除き、ほとんどの経営者は、自社に関わる全ての
人々の喜びのために経営
しています。それを、もし、
「偽善だ」
とか
「社長の給料が一番高いじゃないか」
と糾弾するのであれば、経営者になればいいのです。
どうやって?
- 際立つ実績を挙げるも良し、
- 自社株を買うのも良し、
- 独立するのも良し、
- 会社を買うのも良し、
- 経営を引き継ぐのも良し、
- 共同経営者になるのも良し、
道は沢山あります。
経営者になることは誰にでもできます。問題は、維持。とりわけ、支払うカネ(資金)です。
たとえば、一千万円の売上があるとしましょう。
ただし、翌々末締めの六ヶ月手形です。わかりやすくいえば、八カ月後まで、手形という紙切れを、一千万円の現金に替えることはできません。
それなのに、現金が十万円しか残っていないとしたら、それで、今月の給料を、どうやって支払いますか?
給料は、現金で、毎月一回以上、全額を、定期的に支払わなければなりません(労働基準法)
給料を支払わなければ、違法行為になりますので、経営者は、借金してでも、私財をなげうってでも、給料を払う義務があります。
社員には、給料を受け取る権利がありますが、経営が苦しいとき、どこからか、一千万円なり、一億円を借りてきて、自社へ出資できますか?
できるのであれば、もはや出資者(経営者)ですから、企業が成長すればするほど、高い給料を受け取ることができます。それが資本経済です。
出資できなければ、建設的な意見を具申することはできても、経営者よろしく、
「アーしろ、コーしろ」
と、経営判断を下すことはできません。ぶっちゃけ、
カネを出さないのなら、口も出せない
ということです。
このように、経営の苦労とは(経営学ではドー教えているか知りませんが)、カネの苦労に他なりません。
それは、家政(家庭)も同じこと。
企業であれ、家庭であれ、カネが無ければ、あらぬ問題が噴出しますが、カネさえあれば、ほとんどの問題が、解決しますでしょう?
[完]