部下なしで動く営業マンに営業戦略はいらない
戦略がなくていいのは、後天的に職能を身に付けたか、先天的に営業むき
経理マンに向き・不向き(適性)があるように、
営業マンにも、向き・不向き(適性)があります。適性には、
1)生まれ持った先天的な才能(たとえば、初対面の相手へ気軽に話しかけられる等)と、
2)学習や経験で伸ばす後天的な職能と、
3)(生理的に営業職は向かないけれども)他の職に適性がある場合
の3つがあります。
営業活動に向いている人は、
- 先天的に営業職むきか、あるいは
- 後天的に職能を身につけてきて、
誰から教わるともなく独自の営業方法を持っていますから、いち営業マンとして活動するぶんには営業戦略など必要ありません。
[長所]
自己流の営業知識や、営業経験が豊富で、社外の対人関係を築くのが上手い人間通。売上目標への執着心が強く、営業成績も優秀。
[短所]
自らの営業方法や、営業知識が、暗黙知なので(わかっちゃいるけど体系化できないので)、後進への教導が困難。
営業戦略を部下に教えられない
部下に教えられないということは、営業チームリーダーに向かないということ。
売上へ対する執着心を後進へ指導する術は、経験談と根性論(個人の勘と才能は、伝承不可能)なので、引退するまで第一線の営業マンでいるのならばいいのですが、組織を導く長になった時、営業理論や、営業科学で営業組織を動かせずに苦労します。
あたかも、名プレイヤーが名監督になるとは限らないように(プロスポーツのような人気商売なら話は別ですが)
[完]