アンケート等の結果から、製品や、市場や、競合等のポジショニングを分析する時は、SD法やリッカート法を用います。
SD法やリッカート法は設問や分析の基本といっていいでしょう。
SD法とは?
正式名(大辞泉より引用)セマンティックディファレンシャル法《semantic differential method》、意味微分法
図形や、大小・冷熱などの対形容詞を、通常七段階に評価させて、行動の情意的意味を客観的に測定する方法。
心理学者オズグッドが開発・発展したもので、パーソナリティー検査などのほか、商品のイメージ調整にも用いられる。意味差判別法。
リッカート法とは?
(ブリタニカ国際大百科事典より引用)R.リッカートが 1932年に作成した態度尺度の一つ。
同種類の内容にかかわるさまざまな意見を多数集めて,それらを3ないし7段階の連続体尺度上のスコアにあてはめ、その合計点をもって態度のスコアとする相加評定尺度と,項目分析によって作成する内的一貫性尺度とを結合させた態度測定法 。
お分かりになりました?ナントカ法といっても、別に難しいことはなく、たとえば、
SD法の例(感覚イメージ)
【質問】
このサイトを書いている小笠原正二のイメージは?
- 明るい
- やや明るい
- やや暗い
- 暗い
というように、感覚で選んでもらい、イメージを測定します。
人間の感性は曖昧なので、感性を明確な数字で判断するのが難しいため、「どんな感じ?」なのか、少なくとも二つ以上の選択肢を設けて、回答してもらいます。
その選択肢は
対の形容詞
ですから「い」で終わる言葉の一対になります。「大きい-小さい」「熱い-冷たい」のように、形容詞で選択肢を作ります。上記の例のように、
- 明るい
- やや明るい
- やや暗い
- 暗い
となります。これにより、漠然とした感覚が、どういう傾向にあるか把握できます。
答える側は、意外と答えにくいものなので「どちらともいえない」を入れる場合もあります。
リッカート法(主観的合意)
一方のリッカート法は「あなたは、どう思いますか?」という主観的な意思を測定します。試しに、設問を作るとしたら、
【質問】このサイトの記事を書いている小笠原正二を好きですか?
- とても好き
- ちょっと好き
- ちょっと嫌い
- かなり嫌い
余談ですが、この質問には、回答して頂かなくて結構です(笑)