売れる営業社員がどうして育ちにくいのでしょう?
営業社員が勉強しないから?
いいえ、ビジネス書を読むのは100人に一人以下(コンマ数%)が現実ですから、自発的に勉強しろというほうが無理です。
100人中99人(99.1%以上)は、自ら進んで勉強しませんので「自分で勉強するだろう」と期待すると、ストレスになりますよ?
会社が営業社員を育てない?
いいえ、社費を使って営業研修に参加させたって、無駄な社員は大勢います。
会社を成長させるために働いている社員ならば、研修は効果があるでしょうけれども、給料を稼ぐために働いている社員にとって、研修は、業務命令以外の何ものでもありません。
じゃあ、どうすれば、売れる営業社員が育つのでしょう?答えは簡単♪
商品を売るから育たない
のです。「はあ?商品を売るのが、セールスの仕事だろう?」と思いましたね?確かに、その通り、商品を売るのは、セールスの仕事です。
ただし、営業活動には、売った後も含め、7段階の工程があり、その七段階を、全部ひっくるめて、営業活動だと理解してしまうから、混乱するんです。
商品を売るのは六段階目。営業活動の最終段階
です。その段階までは、商品を売る以前の活動があります。まず、第一段階目。
「こんな商品があります」と商品を紹介するだけなら、広告のほうが、営業人件費に比べれば、はるかに効果的ですよね?
だったら(商品を告知するだけの営業マンだったら)、一人の営業マンに500万円の年収を払うくらいなら、500万円を広告費に回したほうが効果的です。
営業マン一人では告知しきれない広範囲へ、24時間、告知し続けてくれますから。
それに、「こんな提案があります」といったって、自主プレ(頼まれてもいないのに自主的にプレゼンテーションすること)が通るのは、せんみつと言われる通り、1000件に3件が関の山です。
そんな営業機能を全部こなせるのは、優秀な営業社員だけでしょう。
優秀なセールスマンは、勤務先で優遇されているか、独立していますから、微々たる待遇では雇用不可能。
ということは、普通の営業マンを雇って、優秀な営業マンに育て上げるしかありませんし、もともと、営業の才能がある人は勝手に育つでしょう。問題は、
営業の才能に乏しい圧倒的多数を、どう育てるか?
です。それには、商品を売らせて、売上ほしさに走らせると、逆効果です。
なぜなら、商品を売ろうとすると、売上目標を達成すべく、しつこく売り込んだり、押し売りしたりして、迷惑がられるからです。
なので、商品を売るのはヤメて、擬似客を含めた顧客の数を増やしましょう。
それだけで必ずや売上は伸びます。