経営者がセールスしている企業の九割は売上不足だった理由は?

経営戦略

短期探索営業戦略[6] 経営者がセールスしている企業の九割は売上不足

短期探索営業戦略のように、営業戦略を取り入れるかどうかの判断は、人事に関連しますから、

社員の判断ではなく、経営判断

であることは前述しました。

経営者か、あるいは、経営者が采配を預けたリーダーが、将として全軍を指揮しますが、将は第一線で戦いません。

第一線で戦う役目は、戦士たる営業マン

です。
セールスマンよろしく、将みずから第一線で戦っていると、売上が伸びません。

論より証拠。こちら(外部サイト)  http://service.jinjibu.jp/news/detl/417/  の調査結果によると、

社長や役員が、セールスの第一線で活躍している企業の93.5%(1,000社中 935社!)は、売上不足

と感じているようで、そのうちの77.8%は、経営陣が、セールスの第一線から「離れるわけにはいかない」と思っているそうです。なぜなら、
  • 「マネジメント層が不足しているから」
  • 「社員の成長が、遅いから」
  • 「優秀な人材を、採用しにくいから」
だそうです。
その気持ちは痛いほど分ります。教え育てるよりも、自分で動くほうが早いし、いい結果を出せるからでしょう。

とはいえ、経営者がトップセールスマンだと、営業力が低下して、売上も低迷するとは皮肉なものです。
売り上げを伸ばすには、経営陣が第一線で戦わずに済むよう、

社員の営業力を強化

する他ありません。なぜなら、

「マネジメント層が不足しているから」 → 他社だって、優秀な管理職を離しません

「社員の成長が、遅いから」 → ビジネス書を読む社員は100人に一人です

「優秀な人材を採用しにくいから」 → どこの企業も優秀な社員を欲しがっています

つまり、

「マネジメント層が不足しているから」 → 高給で、ヘッドハンティングしてくるか、

「社員の成長が、遅いから」 → 高給をエサに、採用するか、

「優秀な人材を採用しにくいから」 → 高給で、ヘッドハンティングしてくるか、

いずれにしても、カネで解決するか、それが難しければ、

「マネジメント層が不足しているから」 → 時間をかけて、マネジメント層を育てるか、

「社員の成長が、遅いから」 → 時間をかけて、成長を待つか、

「優秀な人材を採用しにくいから」 → 時間をかけて、優秀な人材へと育てる

時間をかけるか、費用をかけるか、どちらかでしょう。

第三の道があるとしたら、

営業マン以外にできる営業活動を、人間以外に営業させる

しか、ありますまい?

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