短期探索営業戦略のように、営業戦略を取り入れるかどうかの判断は、人事に関連しますから、
社員の判断ではなく、経営判断
であることは前述しました。経営者か、あるいは、経営者が采配を預けたリーダーが、将として全軍を指揮しますが、将は第一線で戦いません。
第一線で戦う役目は、戦士たる営業マン
です。セールスマンよろしく、将みずから第一線で戦っていると、売上が伸びません。
論より証拠。こちら(外部サイト) http://service.jinjibu.jp/news/detl/417/ の調査結果によると、
社長や役員が、セールスの第一線で活躍している企業の93.5%(1,000社中 935社!)は、売上不足
と感じているようで、そのうちの77.8%は、経営陣が、セールスの第一線から「離れるわけにはいかない」と思っているそうです。なぜなら、- 「マネジメント層が不足しているから」
- 「社員の成長が、遅いから」
- 「優秀な人材を、採用しにくいから」
その気持ちは痛いほど分ります。教え育てるよりも、自分で動くほうが早いし、いい結果を出せるからでしょう。
とはいえ、経営者がトップセールスマンだと、営業力が低下して、売上も低迷するとは皮肉なものです。
売り上げを伸ばすには、経営陣が第一線で戦わずに済むよう、
社員の営業力を強化
する他ありません。なぜなら、「マネジメント層が不足しているから」 → 他社だって、優秀な管理職を離しません
「社員の成長が、遅いから」 → ビジネス書を読む社員は100人に一人です
「優秀な人材を採用しにくいから」 → どこの企業も優秀な社員を欲しがっています
つまり、
「マネジメント層が不足しているから」 → 高給で、ヘッドハンティングしてくるか、
「社員の成長が、遅いから」 → 高給をエサに、採用するか、
「優秀な人材を採用しにくいから」 → 高給で、ヘッドハンティングしてくるか、
いずれにしても、カネで解決するか、それが難しければ、
「マネジメント層が不足しているから」 → 時間をかけて、マネジメント層を育てるか、
「社員の成長が、遅いから」 → 時間をかけて、成長を待つか、
「優秀な人材を採用しにくいから」 → 時間をかけて、優秀な人材へと育てる
時間をかけるか、費用をかけるか、どちらかでしょう。
第三の道があるとしたら、