無料サンプルのみ狙う無料ファン
がいるというと、「盗っ人よわばりするのか?お客様を」とクレームの電話をいれてくる方々が結構いますので、企業は、あからさまに無料ファンと(苦笑)呼ぶことはできませんが、広告の反応(レスポンス)には、- 購入のレスポンスと、
- 購入以外のレスポンス
があり、購入以外のレスポンスは、儲かるどころか、経費の持ち出しになることがあります。純粋に、無料サンプルを試してから(資料を熟読検討してから)購入しようとする申し込みよりも、はじめから買う気のない無料ファンは、購入以外の申し込みが多ければ多いほど、紛れ込んできます。なので、『広告反応が多く、CPR(申し込み一件あたりの経費)が低ければ低いほど良い』というダイレクト・マーケティングの常識は、言葉足らず。何度か申し上げたことですが、
プロモーション(広告・販促・広報・営業)は値引き行為
です。いずれの経費も、利益から差し引かれますから、値引かずに(プロモーションせずに)売れるほうがいい
に決まっています。CPR(レスポンスに対するコスト)が低いのは良いことですが、広告反応を高めるために、有象無象を集めるのは、安かろう悪かろうのリストを購入するも同然で、そのようなリストを用いれば、転換率も落ちて当然。ところが皮肉なことに、いい広告(クリエイティブ)であればあるほど無料ファンが
続々と紛れ込んできます。反対に、できの悪い広告だと、無料ファンさえ寄り付きませんので、痛し痒しですが、無料ファンが多ければ多いほど優れたクリエイティブという一面があります。広告の出来が良ければよいほど、無料ファンが増えますので、
無料ファンをふるい落とす
のが重要。ザッと数字にしてみると、- 経費総額500円の無料サンプルを一万人へ送った中の(経費500万円)
- 20%が無料ファンで、
- また無料サンプルを請求してきたとして、
- それをハジかずに再送すると、100万円の損失
になります。引き続き、前ページ(見込み客を集める仕組み)の例を借りますと、当社へ通販を代行依頼した飲料メーカーは、無料サンプルを差し上げる段階で「お一人様一回」や「同一住所一回まで」と明記してあったため、2回以上の申し込みは、データ上で自動的にハジかれ、ラベルが印字されないようになっていました。これにより、損失を最小限に防御。それでも、