1.はっきりとわかるベネフィットがあるか?
その商品を購入することによって、どんな得があるのか明確になっていること。
- 商品ではなく、店舗なら、安さが取り得の最寄品(日用雑貨)がドコよりも安いのか?
- それとも、品揃えが豊富なのか?
- にぎやかで楽しいのか?
- 専門性が高いのか?
お客さんが「だから、何が得なんだ?」と一瞬で理解できること。
2.それを伝えられるか?
どんなに良いものであっても、伝わらなければ無きも同然。とはいえ、万人に伝える必要はありません、コンサルティングのように、価値を認める人だけに分ってもらえればいい商品もあります。
たとえば、RX-78-2と聞いても、ほとんどの人は何のことか意味不明です。
が、機動戦士ガンダムのファンであれば“初期型試作品の型式番号”であることがわかります。
3.ターゲットが買う価格か?
価格が高い安いの問題ではなく、ターゲットが「買える値段か?」ということ。たとえば、20万円のガンダムの人形であっても、買う人がいれば、商売は成り立ちます。
吉本興業に所属するロンドンブーツの亮さんは、20万円のザクのフィギュア(MS-06SシャアZAKU)を買いました。
が、欲しくても、買えない人だって、います。買えない人へ、いくら売り込んでもムダです。あきらめるか、変えるようになるまで待つか?の選択です。
フェラーリにしても、ストラディバリウスにしても、ターゲットが買う価格であれば、ビジネスは成り立ちます。
4.競合他社の製品とは差別化されているか?
4-1 多機能化
他社製品よりも、ユーザーが望むベネフィットに、可能な限り対応できるか?4-2 高級化
競合他社の製品よりも 高級感があるか?4-3 付加価値化
無料配送やアフターサービスなど、商品を購う価格以上の価値があるか?4-4 ブランド化
ネーミングや商標、ポリシー、色、形などのオリジナリティがあるか?5.差別化することにより、自社製品のほうが優れるか?
「差別化戦略として、他社より値上げしましょう!当社の水を、1,000円に値上げするんです」「はあ?ただ高いだけのミネラルウォーターなんて、誰が買うんだ?」
6.それは競合他社に先駆けているか?
ライバルが既に行っている商品をトレースするだけでは、いつまで経っても、ライバルの後塵を拝するだけなのは自明の理。あなたの商品の何かが、競合に先んじている必要があります。
それが、ユニークセリング・プロポジションだったり、製品コンセプトだったりします。
7.市場に受け入れられるか?
拙著「売りこむな!期待をくすぐれ!」に登場したマジックテープのように、どんなに画期的な製品であっても、市場に受け入れられなければ、ビジネスは成立しませんし、市場が小さいと、利益が小さいくなります。マーケティングを考えるときは、まず、市場(マーケット)を考えます。
一番いいのは、同業者が気づかずにいる、需要の大きな市場を見つけた者の勝ち。
それを見つける方法は?
興味を持ち、調べ、考え、訊き、試し、動いてみることです。
動けば、わかります。