いつ売れるか予測しにくい商品を売るのに適した営業戦略
長期接触営業戦略を箇条書きにすると
- 今すぐ売れそうな見込み客のみならず、名刺交換した全員を、未来客と見なします
- 名刺交換した全ての人脈を未来の顧客、あるいは、紹介者として、接触し続けます
- 長期に接触し、売る前に、信用を築きます
- 売れる機会に無理なく、価値を売ります
- 価値と代価が交換されるため、価値を通じて、お互いに満足できます(喜び合えます)
- リピーターという得意先を維持し続けられます
- いつ売れるか予測不可能な商品(不動産など)を売るのに適した戦略です
長期接触営業戦略を文章にすると
文章にしますと、すぐに売れそうな見込み客を探し回る探索営業ではなく、名刺交換した全ての人脈を未来の顧客、または未来の紹介客として、長期に接触し、売る前に、信用を築き、売れる機会に無理なく、価値を売り、代金と価値を交換して、お互いに喜び合いながら商取引できる、リピーターという人脈を増やすのに適した、いつ売れるか予測不可能な商品(広告など)を売るのに適した戦略です。
人件費を増やさずに、顧客を増やせる
- 最少で一人でもできる営業戦略(潜在顧客には郵便物を送るだけでいいから)
- 新人のセールスマンが、名刺を集めているうちに、自然と育つ(営業術を見につけていく)
- 外回りと、営業業務を手分けして、営業マンが外回りに専念できる時間を確保できる
- 優秀なセールスマンの活動時間を、商談に集約できる
- 個人の能力に依存する営業活動から、チームで営業活動する体制へ変わる
新人の営業マンでも、売り上げる営業マンになれる
- 年齢も、性別も、業界経験も関係ありません(個人の信用を得る営業戦略だから)
- 20%の優良顧客のみ、セールスマンが狙って動ける
- 80%の一般顧客へ、セールスマンが、外回りせずにセールスできる
- 売上金の数字のみならず、そこへ至る過程も、数字で営業管理できる
- チーム体制の営業組織にできる
研修で作る営業ツール、見本、納品物
- 初会戦術/宣材テンプレート(その場で原稿を作ります。翌日から両面コピーして使うだけ)
- ハガキ戦術/基本カード3点セット(ニクシー、サンクス、セレブレート)の作り方
- 手紙戦術/手紙の作り方21の戦法テキスト、テキストを使った講義(手紙の草稿と添削)
- その他/休眠客の掘り起こし用FAXハガキDM、大年賀状、年末御礼、暑中見舞い物語、CSM
- 営業管理/営業戦略シート、営業管理プロセスシート(エクセルファイル)、年間接触プログラム
戦略目標を数値化してプロセス管理
「ナンボ売り上げろ!」と激を飛ばすよりも、たとえば、山の頂上へ登りつくには、二合目や五合目を経過するように、
- 「今日の商談は何分間だったか?」や
- 「今日は何枚の新しい名刺を集めたか?」
のような、売上目標へ至る過程の数字が重要であることは、ご存知の通りです。戦略ですから、すべての途中経過を数値化してチェックします。数値化の一例として、
- 長期接触営業戦略チームの人数:1~3名(4名以上の場合は複数チームに分割)
- 長期接触営業戦略期間:5年以内(企業間取引の場合)
- 長期接触営業戦略目標①:1,000のリスト化(見込客から既存客の個人名までをデータベース化
- 長期接触営業戦略目標②:20%を優良顧客化
- 長期接触営業戦略目標③:初年度は年間13回の接触。次年度からは年間2~3回の接触
等々。目標地点が数値化されていれば、戦略が成功しているかどうか分かりますし、体系化された戦略であれば、チーム(組織)全員で共有できます。
戦法化すれば新人セールスマンでも動ける
上記は、展示会の戦法例ですが、他にも、たとえばチラシ一つとっても数多くの戦法があります。ダイレクトメールにしても、広告にしても、何か戦術を展開すれば上手くいくという単純なものではなく、戦法レベルの細部まで(たとえばキャッチコピーひとつにしても)考え抜く必要があり、それには心理学に基づくツァイガルニック効果や、NZFの法則に基づくアイフロー等のテクニック(各戦法)が、まだまだ沢山あります。すべての戦術を一つ一つ戦法化することで、具体的に何をすればよいか、入社一年目でも理解でき、すぐに動けるようになります。