とは、
value=価値
を
proposition=提案
すること。つなげれば、
価値を提案すること
で、価値命題や、価値ある提案と訳されます。意味は、あなた(の商品)の価値を伝えよう
ということ。「なんだい。そんなの当たり前じゃん」
との反論が返ってきそうなので(笑)、敢えて取り上げてみましょう。
そこで、質問。(メモのご用意を)
「あなたの商品の価値を3つ教えて下さい」
- __________
- __________
- __________
書きましたか?
もしも、売る商品がなければ、あなた自身の価値でも構いませんから、3つ書いてみて下さい。
書かずに先へ進んじゃいけませんよ?(笑)、ご自分(の商品)の価値を、理解していれば、書けるハズですから。
書いた人は、素晴らしい。ご自分の商品の価値が分っていますから、営業マンならば、売れる営業マンでしょう。
書いたのに、優秀な営業マンではないとしたら、どうやら、価値だと思って書いた3つが、お客さんにとっての価値ではなさそうですよ?
あなたの価値観と、お客さんの価値観が、異なっているみたいですね。
なぜなら、お金を払うのは、お客さんですよね?
つまり、あなた(が売っている商品)の
価値に、お金を払うのは、あなたではなく、他人
ですから、あなたが声を枯らして「これぞ価値じゃあ!」
と、泣けども叫べども、お客さんから同意を得られなければ、お金を払ってくれませんな?
お客さんの同意なくして、お金を得るには、ギャンブルで勝つか、罪を犯すか、寄付してもらうしかありませんでしょう?
立場を変えて考えてみましょうか。
では、反対に、あなたが御覧になっている「このページ」を読むのに、
「一万円かかります」
って言われたら、読みますか?
書いている筆者は
「1万円の価値がある」
と思って書いていたとしても、読んでいるあなたは、
「1万円?1万円を払うくらいなら、読まねーよ」
と思って、ここまで読んできたとしたら、当然、あなたは、1万円を払うワキャありませんでしょう?
これが、逆(あなたが売る側で、筆者が買う側)だったら、どうでしょう?
売る(お金を頂く)あなたは
「これぞ価値だ」
と思っていますが、買う(お金を払う)側は、そんなの値段相当の価値だとは思っていませんよね?思っていたら、買いますから。
これが、
絶対的な価値観の相違
です。もしも、お客さんが価値を認めている商品が、ライバル会社の商品だったとしたら、お客さんを奪われてしまいます。
つまり、カツアゲすることなく(笑)、
価値の交換によって、双方納得して金品を授受
するには、売る側の絶対的な価値観の押し付けではなくて、買う側の相対的な価値観
に沿って、売らなければ売れません。その、相手にとっての価値がvalue(バリュー)であり、
相手の価値を提案(プロポジション)するのが、バリュー・プロポジション(value proposition)です。