売りこむよりも先に信用を得てから商品を売る営業戦略

営業戦略


短期探索営業戦略[8] 売りこむよりも先に信用を得てから商品を売る営業戦略

信用を売るには、どうしたら良いのでしょうか?トップセールスたちに訊くと、
「特別なことは、何もしていません」
と異口同音に答えます。それを素直に
「へ~、何もしなくて、いいんだ…」
と受け取っちゃダメですよ?
とぉっても重要なヒントが隠されています。
「特別なことは何もしていない」ということは

ありきたりなことを営々黙々やっている

ということです。

ありきたりなこととは?
  • 挨拶する(挨拶状を送る)
  • 感謝する(感謝の気持ちを伝える)
  • 人様が喜ぶことをする(記念日を祝う等々)
といった些細なことばかり。どれもこれも、

それって営業活動なのぉ?

と首を傾げたくなることばかりです。つまり、商品を売るためではなく、自分を売るために営業活動しています。具体的に、何をしているかといえば、

情報を提供

しているだけ。さらに具体的にいえば、情報を、紙に書いて、その紙を、送っているだけ。または、会った時に話すだけ。これこの通り、確かに「特別なことは何もしていません」彼らは、

物理的に会える人数以上の顧客数を有しています

から、会うのは、仕事の話がある時のみで、それ以外は、何か(たとえば、紙)を分身にして接触しています。これぞ、長期接触営業戦略で、長期に接触して、売りこむよりも先に信用を得、人間関係を築いておき、商品を売らずに価値を売り、売れる機会に無理なく売って、

感謝されつつリピーターを増やす戦略

です。探索営業が、売る営業活動の前に、探す探索活動ありきのように、接触営業は、売る営業活動の前に、正しく接触する、接触活動ありき。長期の接触ですから、短期探索営業戦略のように、短期間で、探しまわる必要はありませんし、

営業の才能がなくても

できます。基本的な活動は、紙を送るだけですから、新規客にも、既存客にも、応用可能
です。最後に、かのドラッガー教授の言葉でしめくくりましょう。

The purpose of business is to create and keep a customer.
(ビジネスの目的は、顧客を創造して、維持することである)

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