マーケティングに精通なさっている方はご存知の通り、コミュニケーション(※)はプロモーションの要です。
(※)プロモーション…売れるように仕組むこと。売れる仕組み。
広告、広報、販促、営業の4つ。たとえば、広告のキャッチコピー、ヘッドライン、ボディコピー、メッセージ、コーポレートステイトメント、ビジュアル、ストーリー等
キャッチコピーにしても、エレベーターピッチにしても、考えに考え抜かれたコミュニケーションは、 可能なかぎり短く、 贅肉は削ぎ落とされ、するどく一瞬のうちに刺さります。
とくに、キャッチコピー。
有名なのは(かなり古くて伝説的なまでの)
- 「おいしい生活」
- 「おしりだって洗って欲しい」
- 短く(小学生にでも伝わるくらい)
- 深く(意味があり)
- 鋭く(一瞬で)
それには、 何度も何度も見直すことと、本質まで掘り下げる(分析する)ことです。
分析は、他人のみ見えていることがあります。「言われて気づく」というやつです。
たとえば顧客から、
「キミの会社は、いつも納品が早いねえ」
といわれた過去があるなら、それは法人における優位性です(残念ながら個人の優位性ではありません)
もし、これが、競合他社との差別化になっているとしたら、
「納期が早いということは、時間を失わずに済む。時間を得する」
という顧客価値になります。
とすると、
「他社より速い納期が、御社のビジネスチャンスを逃しません」
という、わずか27文字、3秒で伝えられるコピーが出来上がります。
こうしたコピーは、チョチョイのパッで出来上がるものではありません。何度も何度も推敲した末に出来上がります。
一瞬で閃くこともありますが、その閃きまでに、潜在意識化で、どれだけの時間を費やすことでしょう。
たとえば、この1ページを書くにあたって、最も時間を費やして修正を重ねたのは、
「他社より速い納期が、御社のビジネスチャンスを逃しません」
の、たった一行でした。
これを考えるのに、全文を書くよりも時間を費やしました。
そんなものです。
短くするには、脳の労力と時間が費やされます。 ひどい時には、倒れこむほど疲れます(本当に倒れこみます)
もはや戦いです。チョチョイのパッで考え出せるほどカンタンなものでも甘いものでもありません。
だから、さあ、考えましょう!
伝える言葉は、深く、短く、するどく刺すべし!