1.「知る」と「忘れる」は表裏一体
人が、忘れる生き物であることは、ご存じの通り。
たとえ、忘れても、それが、チョコレートでしたら、小売店へ行けば、棚に並んでいますので、買ってもらえます(なので、定番化 ※ を狙います)が、
※定番化
安定した需要があるため、商品番号が、商品台帳に固定してある、流行に左右されない商品。定番商品のこと。
たとえば、システム開発にしても、分譲マンションにしても、いつ売れるのか?見当つかない商品ですと、
せっせとプロモーション ※ して、知らせても、忘れ去られたら、知らせた努力が、水の泡になります。
莫大な研究開発費を投じる製薬メーカー等を除けば、通常、マーケティングで、もっともコストがかかるのは、プロモーションですから、
- 忘れ去られたら、広告費が無駄になります。但し、税金対策の出稿を除く(笑)
- 忘れ去られたら、広報の地道な努力が無に帰します。
- 忘れ去られたら、販促費がドブに消えます。
- 忘れ去られたら、営業活動しなかったも同然の以前に戻ります。
意外と見落としがちかも知れませんが、知ったから、忘れるわけで、
「知らせる」と「忘れる」は表裏一体。
ということは、コストをかけて知らせたら、忘れ去られないこと。
たった、それだけで、売れるかどうか決まります。
忘れ去られたら、売れませんので。
2.知らせる方法は4つのみ
知らせるには、プロモーションの4つしかありません。
5つ目があるとしたら、紹介ですが、これはコントロール不可能につき、通常は販促の中に含まれます。ご紹介キャンペーン等ですね。
4つの中で、広告に、もっとも予算がかかります。媒体です。
出稿するかどうか、経営者の判断になる中小企業は多いでしょう。
広報は、さしたる予算こそかかりませんが( ← ここ重要)企画力が必要です。
販促は(企業規模によっては)部長決裁や、課長決裁で可能な施策もありますが、総じて、まとまった予算が必要です。
ここまでが、人間以外のプロモーション。
販売(営業)のみ、唯一、人間がコンタクト・ポイントになるプロモーションです。
なぜ、人間がコンタクト・ポイントになるのか?というと、
売るため
です。広告・広報・販促に、販売(契約)機能はありませんので(通販を除く)
では、売るためには、どうしたら良いかというと、これは議論が喧しいところですので、ここでは割愛します(本などが沢山でています)が、
単純な話、知らせたら、忘れ去られないこと。覚えていてもらうことです。
知らせ続けるには、
- お客さまへ、ストロークし続けること
- お客さまへ、ベネフィットを伝え続けること
- お客さまへ、アイデンティティを伝え続けること
以上の3点を伝え続けること。広報です。
3.利を追うならば義も追え
広報といっても、恐るるなかれ。全社を挙げて、本格的に広報活動しなくても大丈夫。
まず、挨拶。
夏は、暑中見舞い。冬は、年賀状ですね?
ただし、よくありがちな暑中見舞いでは効果薄。3秒で読み捨てられます。
そこで、どうやって、暑中見舞いを使って
- お客さまへ、ストロークするか?
- お客さまへ、ベネフィットを伝えるか?
- お客さまへ、アイデンティティを伝えるか?
どれか一つでも含めるように考えなければなりません。前述の企画力です。
挨拶の他にも、接触チャンスは毎月あります(というより作り出します)から、接触戦略さえ続けていけば、忘れ去られることは、ありません。
その広報に、さしたる予算は、かかりません(予算をかける広報部の活動は別です)
必要なのは、企画力。
- ストローク(お客さんに楽しんで頂こう)
- ベネフィット(お客さんのお役に立とう)
- アイデンティティ(お客さんに自分を知ってもらおう)
です。
知らせ続けるには?
お客さまに忘れ去られないためには、知らせ続けるのみ。
知らせる方法が、広告・広報・販促・営業活動です。
そして、知らせたら、忘れ去られないこと。
たとえ、今は買わなくても、一年後に買うかどうかは、神のみぞ知る。
つまり、顧客を含めた
すべての人脈
に接触あるのみ。
ただし、すべての人脈(たとえば900人)に人間(営業マン)が動いていては、
- 時間のロス
- 労力のロス
- 費用(経費、人件費)のロス
になりますので、
- 広告に任せらせることは、広告に
- 広報に任せらせることは、広報に
- 販促に任せらせることは、販促に
それぞれ任せて(人間以外に任せて)