- 一分一秒でも早く、顔を出して、話を聴く
- 逃げまくる。相手があきらめるまで ←実話(笑)
- 逆切れする。クレームつけて金品を脅し取るつもりですか? ←実話(笑)
- その他(警察に通報する)
等々、クレームの発生に際して、どう対処するかは、その人の処理能力次第。
上記の場合、筆者の経験と知識に基づくならば、確然(A:一秒でも早く)です。
一秒でも遅くなるごとに、怒りの炎は燃え盛りますが、相手の顔を見て、話を傾聴した瞬間から、炎は、鎮まります。
聴く作業には、それほどまでに、価値があります(実体験に基づき)
実体験といえば、私事になりますが、あるメーカーが、新製品を発売するにあたって、流通チャネルを巻き込んだキャンペーンを展開することになり、当社も、ある広告代理店さんからのお声がかりで、末席を汚すことになった時のこと。
当社のクライアントにあたる広告代理店さんから、
「福岡の販社の担当者が、メーカーさんの対応に、怒っているらしい」
という話を聞き、その日のうちに“とらや”のようかんを買い、翌日、福岡へ、アポなしで、飛んで行ったことがあります。
(行ったのは、筆者ではなく、社員ちゃんにスケジュールを空けて行ってもらいましたが)
化粧品等、他の業界の流通チャネルにも当てはまりますが、川上だぁ川下だぁ机上で学んだところで、
業界によっては、販社(川中)が、最も発言力をもっているケースが少なくありません。
(理由として、地元の有力者が販社のオーナーだったり、オーナーがメーカー設立に参加していたり、資本や人材をメーカーへ投入していたり、血縁関係があったりetc.)
そして、当日の夜、帰京してからの報告によると、
「わざわざ、東京から?」
と、申し訳なさそうに、
「それは、ご足労をおかけしました」
と謝ってくれて、
「え?私が怒ってるって?いやだなあ、怒ってなんか、いないよ」
と、意外そうな顔をしていたとのこと。さらに、手土産を受け取りつつ、
「とらやのようかんとは、細やかな気くばりだね」
と、その(とらやブランドの)価値を理解なさっていたとのこと。
その後、お茶をご馳走になりながら、世間話に興じ、すっかり打ち解けて、
「近くに来たら、また、寄ってよ」
と、社交辞令とも、本気ともつかぬ別辞を頂戴し、帰ってきましたとさ。