クレーム(苦情、異議申し立て)対応のコツ

顧客満足

クレームが発生した時、

  1. 一分一秒でも早く、顔を出して、話を聴く
  2. 逃げまくる。相手があきらめるまで ←実話(笑)
  3. 逆切れする。クレームつけて金品を脅し取るつもりですか? ←実話(笑)
  4. その他(警察に通報する)

等々、クレームの発生に際して、どう対処するかは、その人の処理能力次第。

上記の場合、筆者の経験と知識に基づくならば、確然(A:一秒でも早く)です。

一秒でも遅くなるごとに、怒りの炎は燃え盛りますが、相手の顔を見て、話を傾聴した瞬間から、炎は、鎮まります。

聴く作業には、それほどまでに、価値があります(実体験に基づき)

実体験といえば、私事になりますが、あるメーカーが、新製品を発売するにあたって、流通チャネルを巻き込んだキャンペーンを展開することになり、当社も、ある広告代理店さんからのお声がかりで、末席を汚すことになった時のこと。

当社のクライアントにあたる広告代理店さんから、

「福岡の販社の担当者が、メーカーさんの対応に、怒っているらしい」

という話を聞き、その日のうちに“とらや”のようかんを買い、翌日、福岡へ、アポなしで、飛んで行ったことがあります。

(行ったのは、筆者ではなく、社員ちゃんにスケジュールを空けて行ってもらいましたが)

化粧品等、他の業界の流通チャネルにも当てはまりますが、川上だぁ川下だぁ机上で学んだところで、

業界によっては、販社(川中)が、最も発言力をもっているケースが少なくありません。

(理由として、地元の有力者が販社のオーナーだったり、オーナーがメーカー設立に参加していたり、資本や人材をメーカーへ投入していたり、血縁関係があったりetc.)

そして、当日の夜、帰京してからの報告によると、

「わざわざ、東京から?」

と、申し訳なさそうに、

「それは、ご足労をおかけしました」

と謝ってくれて、

「え?私が怒ってるって?いやだなあ、怒ってなんか、いないよ」

と、意外そうな顔をしていたとのこと。さらに、手土産を受け取りつつ、

「とらやのようかんとは、細やかな気くばりだね」

と、その(とらやブランドの)価値を理解なさっていたとのこと。

その後、お茶をご馳走になりながら、世間話に興じ、すっかり打ち解けて、

「近くに来たら、また、寄ってよ」

と、社交辞令とも、本気ともつかぬ別辞を頂戴し、帰ってきましたとさ。



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