ブレインストーミングの意味は「脳の嵐」ではなく「脳で問題を襲撃」
ブレインストーミングを検索していて目を引くのは、ブレストを、
brain(頭脳)+storm(嵐)+ing(進行形)
イコール頭脳 + 嵐 + 進行形で、ブレストの意味は、
脳の中に嵐を巻き起こす
のような解説が散見されたこと。
散見どころではなく、日本語特有の、元の意味を変える勢いを見せています(外来語化です)
英語の辞書で調べますと、
brain[名詞]
- 脳
- 頭脳
- 知力
- 中枢部
- 知恵袋
storm[名詞]
- (強い風、雨、雪、みぞれ、雷、稲妻が伴う気象現象の)嵐
- (気象用語の)暴風
- (銃弾が)雨あられ
- (感情が)突発
- (社会の)大混乱
- (敵陣地への)襲撃、急襲、猛攻撃
storming[形容詞]すごい
等の意味があり、ブレイン ストーミングのstormは、オズボーン氏いわく、
6 の 襲撃、急襲、猛攻撃
と、
storming[形容詞]すごい
の「頭脳によるすごい襲撃」という意味で、縮めると「脳で猛攻」の四文字になります。
ブレイン ストーミングとは、頭脳で問題を襲撃
もともと、オズボーン氏は、ブレイン ストーミングと呼ばず、
「整頓されたアイデア出し」(organized ideation)オルガナイズド アイデアーション
と呼んでいました。それを、参加者たちが誰ともなく、
brainstorm sessions(ブレインストーム 会議)
と呼び、それを受けて氏は、
the brain to storm a problem(問題に立ち向かう脳)
と呼ぶようになりました。
オズボーン氏は、1942年に出版された『How to Think Up(どう考え出す)』にて、ブレイン ストーミングという固有名詞に言及し、それ以降、
ブレイン ストーミング(頭脳で問題を襲撃)
が世界中へ広まりましたので、「脳の嵐」ではなく、「脳で襲撃」が提唱者オズボーン氏の企図に沿っています。