ブレインストーミングの意味は「脳の嵐」ではなく「脳で問題を襲撃」

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ブレインストーミングの意味は「脳の嵐」ではなく「脳で問題を襲撃」


ブレインストーミングを検索していて目を引くのは、ブレストを、

brain(頭脳)+storm(嵐)+ing(進行形)

イコール頭脳 + 嵐 + 進行形で、ブレストの意味は、

脳の中に嵐を巻き起こす

のような解説が散見されたこと。

散見どころではなく、日本語特有の、元の意味を変える勢いを見せています(外来語化です)

英語の辞書で調べますと、

brain[名詞]

  1. 頭脳
  2. 知力
  3. 中枢部
  4. 知恵袋

storm[名詞]

  1. (強い風、雨、雪、みぞれ、雷、稲妻が伴う気象現象の)嵐
  2. (気象用語の)暴風
  3. (銃弾が)雨あられ
  4. (感情が)突発
  5. (社会の)大混乱
  6. (敵陣地への)襲撃、急襲、猛攻撃

storming[形容詞]すごい

等の意味があり、ブレイン ストーミングのstormは、オズボーン氏いわく、

6 の 襲撃、急襲、猛攻撃

と、

storming[形容詞]すごい

の「頭脳によるすごい襲撃」という意味で、縮めると「脳で猛攻」の四文字になります。

ブレイン ストーミングとは、頭脳で問題を襲撃

もともと、オズボーン氏は、ブレイン ストーミングと呼ばず、

「整頓されたアイデア出し」(organized ideation)オルガナイズド アイデアーション

と呼んでいました。それを、参加者たちが誰ともなく、

brainstorm sessions(ブレインストーム 会議)

と呼び、それを受けて氏は、

the brain to storm a problem(問題に立ち向かう脳)

と呼ぶようになりました。

オズボーン氏は、1942年に出版された『How to Think Up(どう考え出す)』にて、ブレイン ストーミングという固有名詞に言及し、それ以降、

ブレイン ストーミング(頭脳で問題を襲撃)

が世界中へ広まりましたので、「脳の嵐」ではなく、「脳で襲撃」が提唱者オズボーン氏の企図に沿っています。 

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