経済成長率とはナンボ儲けが増えたか
経済成長率は、GNP(国民総生産)と国民所得 (可処分所得) の増加率
国民所得 (可処分所得) は、お分かりになりますね?
不可分(自由に使えないあなたのお金 = 納税等の義務)を除いた、好き勝手に使える、あなたの収入です。
え?稼いだお金、ぜんぶ、自由に使えないの?
はい使えません。ただし、収入が低い人を除く。
次に、経済成長率。
「自由に使えるお金が1%増えました → 経済成長率1%増えました」
ということ。もっとわかりやすく極論すれば、
「去年の年収は500万円でした → 今年は505万円でした → 1%増えました」
ということ。なんかショボいでしょ?
もっともっと分かりやすく、今度は、高度経済成長期と比較してみましょう。
ただ今、戦後最長の好景気を更新中といっても、成長率がケタ違い(10倍)で、高度経済成長期(神武景気→岩戸景気→オリンピック景気→いざなぎ景気)の20年間、経済成長率が10%前後で推移したということは、
「去年の年収は500万円でした → 今年は550万円でした → 10%増えました」
という給与増が、なんと30年間も続いたのですから、景気のよさを実感できたことが、おわかりになるでしょう。
成長率が低いと、ナンボ最長の好景気といっても、好景気を実感できないわけです。
経済成長率とは、前期(前年比や同月比)と比較して、どれだけ、経済が成長したか、%で表した数字のことですが、それじゃ(笑)わかりにくいですよね。
一言で、乱暴に、短くまとめると、経済成長率とは、
「どれだけ(何%)、儲けが増えたか?」= あなたの収入が増えたか?
という指標です(あとで、GDPと一緒に詳述します)
なので、景気が良いといっても、経済成長率が年1%台じゃあ、
「去年と比べて、ほとんど儲かってネーじゃん」
ということになります。ちなみに、高度経済成長期の成長率は10%前後でした。
正確に経済成長率は、GNP(国民総生産)と国民所得 (可処分所得) の増加率ですが、25年くらい前から、GNPの代わりに、GDP(国内総生産)で測るようになりました。
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